「山梨県赤芝集落保存利活用研究」 山梨市赤芝地区は、近世より養蚕を主産業として栄え、近代にかけてもその生業は変わらず成り立ってきた。その成立や変遷をものがたる建造物が群となって残り、良好な集落景観が残る。 蚕室には地方性があり、全国的にその類型は多様である。その中でも、赤芝地区の民家は二階建てから三階建てに建物規模を変更する発展をとげており、建築学、民俗学として興味深い。 以上の価値を有する赤芝地区を「伝統的建造物群保存地区制度」を利用し保護を進めると同時に、個々の民家や集落全体の活用の仕方を、地域住民の皆さんとの共同(ワークショップ)にて模索していく。
「山形県新庄市旧積雪地方農村経済調査所改修プロジェクト」 2014年から山形県新庄市の登録有形文化財「旧蚕糸試験場新庄支場(良質な蚕と桑の生産を目的とした旧農林省の研究施設)の調査・耐震補強+利活用提案書作成・木造蚕室3棟の改修設計に携わった。今年度以降はこの施設を起点とした周辺整備活用計画の一環として、登録有形文化財「旧積雪地方農村経済調査所保存活用プロジェクト」に取り組む。 |